セミナーの目的
京都大学人文科学研究所が90年にわたって蓄積してきた 中国学研究の成果をわかりやすく紹介し、多くの人々に漢籍、ひいては漢字文化全般に関する理解を深めてもらおうとするものです。
講演要旨は手直しして、京大人文研漢籍セミナー・シリーズとして研文出版より出版しています。
第15回 TOKYO 漢籍 SEMINAR
日時2020年3月16日(月)10:30-16:00 場所一橋大学 一橋講堂中会議場(東京都千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内) |
プログラム
10:30~10:45 | 開会挨拶 | 稲葉 穣 (東アジア人文情報学研究センター長) |
10:45~12:00 | 講演「漢字の字符──戎肆庵読裘記之一──」 | 浅原達郎(人文科学研究所教授) |
12:00~13:10 | 休憩 | |
13:10~14:25 | 講演「漢字の知識表現──字書と用例とコンピューターと──」 | 守岡知彦(京都大学人文科学研究所助教) |
14:25~14:40 | 休憩 | |
14:40~15:55 | 講演「AIによる漢文の文法解析」 | 安岡孝一(京都大学人文科学研究所教授) |
15:55~16:00 | 閉会挨拶 |
司会:司会:永田知之(人文科学研究所准教授)
※講演時間には質疑応答時間を含みます。
概要
東アジアにおける漢籍文化の根底を支えているのは、漢字という文字の存在です。漢字が集まることで漢語となり、漢語が集まることで漢文となり、漢文が集まることで漢籍となるのです。では、漢籍は、単なる漢字の集まりなのでしょうか。いいえ、そうではありません。漢字の集まり方や、漢語の並び方には、それぞれ意味があるのです。漢語が持つ情報の量は、その漢語を構成する各部分の情報を足しあわせたものより、はるかに大きなものとなります。単なる和集合ではありません。同様に、漢文が持つ情報量は、各漢語の情報量を足し合わせたものより、はるかに大きなものとなります。漢字の集まり方や並び方の中にも、情報があるのです。
漢字の中には、どのような情報があるのか。そして、漢字が並ぶことで、どのような情報が表されるのか。今回のセミナーでは、その一端をお伝えしたいと思います。
参加定員
200名(申込順)※定員を超えた場合はお知らせします。
申込み/問合せ先
聴講をご希望の方は、こちら(”こくちーず”にリンク)のフォームからお申し込みいただくか、「漢籍セミナー申し込み」と明記し、氏名・連絡先(住所・電話番号・E-mailアドレス)をご記入の上、下記宛先へハガキまたはE-mailでお申し込みください。受講票(ハガキ)をお送りいたします。(2月下旬から順次発送)
京都大学人文科学研究所 附属東アジア人文情報学研究センター
〒606-8265 京都市左京区北白川東小倉町47
TEL 075-753-6997
E-mail : kanseki-tokyo[at]zinbun.kyoto-u.ac.jp
(※”[at]”を”@”に置き換えてください。)
申込期限:3月6日(金)17:00必着
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